奇病街(キビョウムラ) 4 ~治療法~

奇病街

どうも、ご機嫌用よう!

梨くんです。

さっそく、書いていきたいと思います。

はじめに

奇病街のPart4です。前回を読んでからご覧ください。よろしくお願いいたします。では、さっそく、奇病街Part4です。どうぞ、ごゆるりとお楽しみください。それでは、行ってらっしゃいませ。(*- -)(*_ _)ペコリ

奇病街(キビョウムラ)Part4

注意 少々グロ注意、語彙力低下、常識はずれの設定、少々人食表現、英語力皆無、奴隷表現。
   この事を踏まえた上でご覧ください。

女の子 「いやぁぁぁぁぁぁ!!」

狼牙 「瞬!!」

血の匂いがする。だが、それが瞬のでは無いことに気付いた。あぁ、なるほど。忘れていたな。こいつはナイフ使いだ。運動神経がいい。ずば抜けた瞬発力で攻撃を受け、ナイフで受け流す。そして、隙ができた相手を切り裂いた。と、言ったところか・・・。たく、ようやるわ・・。

瞬 「危なかったぁ~。」

女の子 「お、お兄ちゃん・・・?」

瞬 「僕は大丈夫ですよ。さぁ、お姉ちゃんを連れて帰りましょうか。」

女の子 「うん!」

狼牙 「流石だな。」

瞬 「ありがとうございます。」

奇病街の獣は元々デカい。猫が中型犬になるのが普通だ。奇病街の獣の子どもは免疫があるのか知らないが奇病にかかりにくい。だが、稀に免疫を持たない獣の子どもがいる。そいつが奇病にかかるとどういう訳か巨大化する。三日でだ。成長するにつれて巨大になるってのに・・・それが、短時間でさらに巨大になるときた・・・はぁ。それだけでも十分だってのにそれに加え凶暴性、力が増す。この島に来てもうしばらく経つが・・・つくづく面倒だと思う。免疫を持つのが獣の子どもだけなのが気がかりだよな・・・。成体になると普通に感染するし・・・。まったく・・・何なんだよ?

数分後・・・

瞬 「あ、あの・・・。この子・・・・。」

? 「!? アヤメ!それに・・・アザミ・・・?そんな!?どうして!?人狼に・・・・・。」

狼牙 「勝手に、俺を犯人にするな。」

アヤメ 「お姉ちゃんね、お母さんにお華をプレゼントするって言って、森の奥に走って行っちゃったの・・・。人狼さんのせいじゃ無いんだよ!それに・・・お兄ちゃん達私のお願いを聞いて、お姉ちゃんを探してくれたんだよ!だから、お兄ちゃん達悪い人じゃ無いもん!優しい人達だもん!」

? 「そんな・・・。すみませんでした。なんと、お礼をすればよいか・・・とりあえず、アザミをこちらに・・・。」

瞬 「何をする気ですか?」

? 「処分します。感染してしまったのですから・・・。これは、決まりなので・・・。」

狼牙 「ほー・・・。」

瞬 「お待ちください。アザミさんは僕達が預かってもいいですか?」

? 「何故?迷惑が掛かります。」

瞬 「治させて下さい。アザミさんの治療を僕達に任せてください。アザミさんの体には傷なんて付けません。刃物も入れません。約束します。」

? 「は、はぁ。分かりました。アザミをお願いします。」

瞬 「もちろん。」

瞬 「それと、死華花について教えてください。」

? 「はい。死華花はご存じの通り近づくのも、触れるのもタブーな奇華(キカ)です。貴方は死華花に感染した方の遺体を見たことは?」

瞬 「ありませんよ。」

? 「そうですか・・・。貴方は異国の方でしょう?」

瞬 「はい・・・。どうも皆さんは僕に優しくしてくれてるみたいで嬉しいですよ。」

? 「それは、貴方が金髪だからなんです。私達の王様と同じく・・・皆王様を尊敬していますからねそれより、お話に戻ります。異国の方には、本来刺激が強くぎるので、教えないのですが、死華花に感染した方の遺体には共通している点があります。」

瞬 「なるほど・・・。それは・・・?」(金髪?)

? 「お役に立つかどうかは分かりませんが・・・。」

その時、バァン!と、扉が勢いよく開く。そして、アヤメさんが入ってきた。その後ろでは狼牙さんが疲れた顔をしている。

狼牙 「はぁ。(*´Д`) すまねぇ、瞬。目を離した隙に此奴が・・・。ったく、だから、餓鬼の子守は嫌いなんだ。」

あぁ、なるほど・・・狼牙さんに子守を頼んだ僕が馬鹿だったのか・・・。

瞬 「アヤメさん、この狼さんが一緒に遊んでくれるみたいですよ。」

アヤメ 「本当!?」

狼牙 「な!?( ゚Д゚) ちょ、・・・・・まっ・・・・ッ!?」

瞬 「(。-`ω-)・・・・。」じぃ~~~~~

狼牙 「はぁ・・・・。分かった分かった。行くぞアヤメ。何すんだ?」

アヤメ 「えぇと・・・。お花摘み!」

狼牙 「それ、俺必要か?」

アヤメ 「うん!狼さんの髪の毛にたくさん編み込む!」

狼牙 「そんなもんが、楽しいのか・・・?」

アヤメ 「うん!」

狼牙 「そうか・・・。」バタン!

瞬 「失礼を承知でお聞きしますね。自分の子供が感染したら、戸惑わずに処分するんですか?」

? 「はい。決まりですから。」

瞬 (自分の子供が感染して処分される悲しみより、死華花に感染する恐怖のほうが強い・・・と。)

? 「お話を戻しても宜しいでしょうか?」

瞬 「はい。」

? 「貴方は、死華花に感染した者の遺体はどうなっていると思いますか?」

瞬 「そうですね・・・今までの情報から推測するに…顔を含め、体全体が茨で覆われているのではないでしょうか?」

? 「大体はあっています、ですが、一つだけ気がかりな点があるんです。」

瞬 「!?」

? 「何故か、右眼だけは覆われないんです。」

瞬 「そうなんですね。ありがとうございました。とても、興味深い情報です。」

? 「いえ。」

瞬 「必ず、役に立ちますよ。ありがとうございました。それでは、僕はお暇(いとま)します。長々とすみませんでした。」

? 「昔、私達の街からも死華花を調べていたグループが居ました。しかし、すぐに感染してしまい数日のうちに全滅してしまったのです。なので、死華花を調べようとする者はいなくなりました。その時貴方たちは命を危険に晒してまで娘を見つけてくれました。しかも、誰も分からなかった死華花の弱点を見つけ出し、私たちに教えてくれました。本当にありがとうございます。どうか、治療法見つけてください。貴方たちに神の祝福がありますように。」

瞬 「ありがとうございます。それでは失礼します。」パタン

・・・。あの人最後は泣いていた。戸惑わず処分できるといったのは嘘だろう。そうだよ・・・僕の親じゃないんだから・・・。子供は大切な宝。それを、あの人はよく分かっている。それを、奪おうとしている奇病を僕は許せない。必ず・・・必ず助けてやる。

瞬 「狼牙さん。いきますよ。ん?」

狼牙 「あ、あぁ。だが・・・・。」

瞬 「ふっwふふっ。www」

狼牙の髪型は三つ編みで綺麗な花も一緒に編み込んである。それに、膝の上にはアヤメさんが狼牙さんのシッポを抱き枕にして寝ていた。子守はめんどくせぇだの、つまらないだの言ってる割には上手いんですから・・・。

瞬 「上手いんですね・・・。」

狼牙 「そうなのか?ただ、シッポを振ってやってただけだ。そのあと、眠そうだから・・・膝の上で撫でてたらいつの間にか寝てた。」

瞬 「完璧じゃないですか・・・。」

狼牙 「それより、こいつをどうするかが問題だろ。」

瞬 「そうですね・・・。どうしましょうか。起こします?」

狼牙 「いや、それで泣かれたら堪ったもんじゃない。仕方ねぇな。連れてくぞ。あの女に言っといてくれ。」

瞬 「はいはい。優しいですね。」クスクス

狼牙 「言ってろ。」

数分後・・・

狼牙 「アザミの方は?」

瞬 「持てます?」

狼牙 「余裕だ。」

瞬 「流石。」

研究所に戻る。研究所の場所は僕達と王様しか知らない。

瞬 「さて、どうしようか・・・?」

アザミさんを見つめて思考を巡らせる。右眼は覆われない・・。どうして?何かある。弱点のない生き物なんてこの世に存在しない。あぁ、どうしよう?傷つけないと約束したので、下手に手出しはできない。覆われない・・・。

狼牙 「早くしねぇと、症状が進むぞ?」

瞬 「分かってますよ。」

狼牙 「そんなに深く考えるな、瞬。」

瞬 「はい?」

狼牙 「冷静でないと些細な事にも、簡単で単純な事にも気付けねぇよ。」

瞬 「脳筋がよく言う。」

狼牙 「脳筋じゃねーし。」

瞬 「どうだか・・・。」

狼牙 「右眼だけ、覆われない・・・。どうしてだろうな?」

瞬 「さぁ?どんな生物にも弱点は必ずある。でも、燃えない、毒素も、密閉も・・・はぁ・・・。」

狼牙 「ほら、冷静になってねぇじゃねぇか・・・・。」

瞬 「は?」

狼牙 「確かに、その辺の類は効き目がないのは分かってる。」

瞬 「はい。」

狼牙 「おい瞬。唯一、効き目があるのは何だ?」

瞬 「泥水・・。」

狼牙 「そうだ。弱点が分からなくて困ってるんじゃないだろ?」

瞬 「・・・・。」

狼牙 「どんな有機体にも弱点はある・・・それは間違ってない。ただ、お前が悩むべき所はそこじゃ無いだろ?死華花の弱点はもう分かってる。俺達が知りたいのは治療法だ。弱点をどう、応用して、使うか・・・それがお前の考える事だろ?」

瞬 「!?」

狼牙 「じゃ、俺はどっか行ってるぞ?誰かさんが言うには俺は脳筋らしいからな・・。」

瞬 「ちょっ!?」

狼牙 「目的を見失うのは・・・短時間で十分だ。頑張れよ。」バタン

瞬 「はぁ。」

簡単に言ってくれる・・・。でも、さすが・・・僕の相棒ですね。見事に僕の悩みを解決してくれました。さて、泥水をどう応用しようか・・・?今までは・・・体にかけても、飲んでもダメだった。どうしてか・・・?弱点の部分に泥水がかかってないからだ。普通、弱点は隠すもの。体の表面でもない、体の内側でもない。それだけ分かっていれば弱点の位置はある程度、絞られる。何処だ?待て、弱点は隠すもの?一体いつからそうと決まった?一体誰が決めた?それは、ただの僕の思い込みだ。思い込みでは、何も解決しない。弱点がもし隠れていない場所だったとしたら?今までの仮定と、結果から考えてみよう。唯一、隠れてもない、泥水がかかってもいない所・・・。それは、瞳?もしそれが、瞳だとしたら辻褄が合う。茨で隠れていない右眼?確かに・・・全身にぶっかける時、狼牙さんは本能的に目をつぶっていて、泥水はかかっていない。目をつぶる事を見越しておいて弱点があえて右眼だったのならそれは・・・凄く人間のことを理解している華だな。けど、人間の執念も君たちと同じように厄介な奇病だよ。

アザミさんの右眼を開いて、そこからスポイトで泥水を吸い上げて、数滴垂らす。

瞬 「こんな方法で申し訳ありません。」

数分後・・・

カサ・・・・。と音がした。見てみると左眼から美しく咲いていた死華花が枯れ落ちていた。顔を覆っていた茨も同じように枯れていく。やった・・。やりましたよ!

瞬 「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああああああ!!!!!!」\(◎Д◎)/

狼牙 「瞬!?」バァン!

いきなり、瞬の聞きなれない大声が聞こえてきたので急いで駆けつけたら、よっぽど嬉しかったんだろう・・・。やり切った、という顔をして天井に向かい、ピースサインをしていた。よくやったな。

狼牙 「流石、俺の相棒だ。」

瞬 「でしょう!」\(*^▽^*)/

瞬 「でも、やはり、瞳は潰れたままなんですね。」

狼牙 「人間だからな。」

アザミ 「う、ううん・・・・?」

瞬 「おや。」

狼牙 「アヤメー!」

アヤメ 「はぁーい!」

アザミ 「ん?アヤメ?」

アヤメ 「お姉ちゃん!? よ゛がったぁ~!!!!」

アザミさんに全てを話す

アザミ 「迷惑かけてごめんなさい。ありがとうございました。私は、アヤメと一緒に帰ります。」

瞬 「はい。気をつけてくださいね。」

アヤメ 「狼さん!また、一緒にあそぼうね!」

狼牙 「俺なんかとより、大事なお姉ちゃんと遊んでやれ。」

アヤメ 「えぇー。」

狼牙 「じゃあな。」

瞬 「ここには、もう来てはいけませんよ。迷ってしまいますから。」

アヤメ「はぁーい!」

狼牙 「んで?どうする?」

瞬 「王様に報告しましょう。」

狼牙 「了解。」

数分後・・・

狼牙 「ただいま。」

瞬 「お帰りなさい。」

狼牙 「次の奇病は 花嘔 らしい。」

瞬 「花嘔(カオウ)?」

狼牙 「あぁ。」

瞬 「花を吐く病気ですか?」

狼牙 「らしいな。」

瞬 「聞き込みですね。」

狼牙 「あぁ!」

ガチャ・・・ドアを開けて外に出る。その時、なんの前触れもなく二人の後ろに死華花が一本、ぽつりと咲いたことに二人は気付いていない・・・。

Ending 「The nightmare is about to start」 (悪夢はこれから)

死華花編 完

読んでくれた皆様、誠にありがとうございました。次は花嘔(カオウ)と言う奇病です。それではオマケへ・・・行ってらっしゃいませ。

おまけ

これは、瞬と狼牙が出会った時のこと。

数年前の月光が眩しすぎるくらい輝いていた夜の出来事。俺は、狩りを終え、洞窟でひとりぼっちで肉を焼いていた。これくらいしかする事がない。何肉かって?聞かない方がいいんじゃないか?これは・・・・・human flesh(人肉)だぞ?気を悪くしたか?すまないな。俺はこの肉が一番美味いから喰ってるだけであって、別にこれ以外でも全然いける。人を狩ることは容易い。特に子供なんかは肉が柔らかいから食べやすい。あー。すまない。 食べ終えた後、海岸を散歩していると、何かが倒れている。ん・・・?何だ?人?動物?・・・それは人だった。しかも、子供。16ぐらいか?今は、腹が減っていないので、喰おうとはこれっぽっちも思ってない。ただ、そのままにしていたら、可哀想 だと思ったので、洞窟へと運んでやる。体温が少し低いな。生憎、俺は毛布などは持っていない。仕方がないのでギュッと抱き着いて暖めてやる。俺の体温は40℃以上なので十分だろ?焚火も作ったし・・・もう、寒くは無いハズだ。いつの間にか俺も寝ていて、朝になっていた。モゾモゾと腕の中で何かが動く気配がして目を覚ます。

少年 「ん・・・あつ・・・暑い・・・。」

パチッと目を開け、しばらくポカーンとしていた少年は俺を見ると、驚いた顔をして早口で話す。

少年 「え?何?・・・ここは?誰?・・・耳!?え?け、けも・・・ケモ耳!?シッポ!?はい!?」

狼牙 「起きたか?お前、何で海岸で倒れていたか分かるか?俺は、人間と狼のハーフ。キメラだ。」

少年「キメラ・・・?初めて見ました・・・。えっと、僕、船の上でパーティーしていたんですが、急に嵐になって・・・波にさらわれて・・・そのまま、藻掻いていたら、気絶しちゃったみたいで、気が付いたらここに・・・。」

狼牙 「はぁ?パーティー?何、嘘言ってんだ?その手首の痣・・・手錠の跡だろ?パーティーするほどの身分の奴が手錠なんて付けられるのか?」

少年 「・・・。よく分かりましたね。貴方の言う通り、これは手錠の跡。僕は奴隷です。主様のパーティーが船の上で行われていたのですが、まぁ、僕は見せ物として連れてこられたんですけどね。」

狼牙 「見せ物?」

少年 「はい。玩具ですよ。玩具。海に落として生きるか…それとも死ぬか…という主様の賭け事の道具として、僕は海にボチャーン!って訳です。」

狼牙 「ん~。お前タフだな。」

少年 「奴隷ですから。生命力は強いですよ。ゴキブリみたいに・・・。」

狼牙  「じゃあ、お前を喰ってもマズそうだな。ゴキブリの味がしそうだ。」

少年 「食べられたいと言ったらどうしますか?食べてくれますか?」

狼牙 「…。嫌だな。なぁ、死にたがりの坊ちゃん…お前はまだ、若いんだから生きろよ。人生楽しいこともあるぞ。なんたって、俺とは違うからな。」

瞬 「僕には、生きる目的がありません。」

狼牙 「つまんねぇの。目的?そんなの自分で作ればいいじゃねぇか。誰かに指図されるなんて人生は今日で終わりだ。それとも・・・俺の為に生きるか?」

少年 「は?嫌ですよ!何で貴方みたいな人外の為に生きなくちゃならないんですか?あーあ。貴方と話していたら死ぬ事が馬鹿らしくなりました。」

狼牙 「ケッ。素直じゃねぇなぁ。」

少年 「ふん!そうそう、キメラさん。お名前は?」

狼牙 「名前?・・・実験台キメラA-666。」

少年 「は?それって名前です?」

狼牙 「名前・・・そんなものは俺に付けられていない。心当たりがあるとすれば、耳のタグに書いてあったコレだけだ。」

少年 「では、僕が付けてあげます。」(えーと。狼、人、キメラ、牙、爪・・・。ん~)

しばらく考え込んだ後ハッと顔を上げて、口を開く。

少年 「狼牙(ロウガ)というのはどうでしょう!?狼に牙で!」

狼牙 「狼牙?いいな。お前の名は?」

少年 「名前?んーと、確か、奴隷49号でした!」

狼牙 「俺と同じレベルじゃないか!?よくそれで、俺に言えたな!?」

瞬 「奴隷に名前なんて大事なもの付ける方が珍しいですけどね。」

狼牙 「じゃあ、俺が付けてやるよ。いい名を貰ったからな!その、お返しだ!!」ニコッ

何がいいだろう?死にたがりだから死好?駄目だ駄目だ。ん~。・・・。チラッと少年を見る。少年の目はキラキラと輝いており、興味深そうに俺を見ている。特にシッポを・・・。素早くシッポを振ると瞬間的に目で追う。瞬間?瞬発じゃあなぁ・・・それじゃ、あまりにもセンスがない。ん~・・・!そうだ!がいい!此奴にはシュンが似合う!

狼牙 「決めたぞ!(シュン)だ!!!」

瞬 「シュン?・・・・。いいですね!気に入りました。ありがとうございます。」

狼牙 「おう!」

瞬 「あの、狼牙さん。僕と一緒に生きてください。」

狼牙 「やっと、生きる気になったな!だが、ここは奇病が流行る。気を付けろよ!」

瞬 「生きて見せましょう!意地でも!」

狼牙 「そうか。ククッw。面白いヤツ。よろしくな。」

“死にたがり”から“生きたがり”へ変わる。この時、この瞬間、この世には一人の人間として ”” が、そして実験台でもなく、普通のキメラでもないたった一人の瞬の相棒として、 ”狼牙” が、生まれた。

オマケのEnding 「Our birthday」 (僕らの誕生日)

あとがき

いかがでしたでしょうか?瞬は元々奴隷で、海に突き落とされ、この島に迷い込みました。狼牙は実験室が爆発して気付いたら独りぼっちでこの島に居た。と、言うことになります。実験台キメラA-666ではなく、狼牙に生まれ変わった人狼と奴隷49号ではなく瞬に生まれ変わった一人の少年が今後どのようにして生きていくかお楽しみに。最後、瞬と狼牙の特徴を簡単にまとめたのでどうぞ!

瞬 ・天才×サイコパス(?)
  ・18歳、170センチ
  ・瞳の色はラピスラズリ色。
  ・瞬から見て左側の目元に泣きボクロが一つ。               
  ・髪の色はベージュ色(金髪)の長髪。肩にかかるくらいの長さを黒いリボンで結っている。  
  ・サイコパス要素が少し。
  ・好きな食べ物は甘菓子。(特にチーズケーキ)
  ・好きなことは狼牙のシッポをモフモフしてそこで寝る事。
  ・頭良い
  ・嫌いなものは茹でエビ、サボテン、トンボ、ムカデ、ナメクジ、親。
狼牙 ・狼×人
   ・460歳、184センチ
   ・瞳の色は檸檬クォーツ色。
   ・髪色は銀灰色の長髪。瞬と同じ長さだが、瞬より癖っ毛。狼の耳がある。結えるなら何でもいいので、普通にヘアゴム。              
   ・犬歯が鋭いのでいつもチラチラ見え隠れする。
   ・好きな食べ物は肉料理!(人肉が好ましい)
   ・好きなことは木の上でお昼寝、狩り、好きなヤツ(仲間)との生活。
   ・シッポはふさふさで大きさを変えられる。最大は自分の身長の半分。
   ・嫌いなものは銃声、ゴーヤ、ピーマン、毛をむしってくる馬鹿、自分が居た所の研究員。     

これくらいですかねぇ。狼牙さんの毛をむしると怒られる。銃声は大の苦手、トラウマが発動します。瞬君は研究者なので一応天才です。貴方の推しはどちらですか?僕はどっちもです。ここまで、ご覧いただきありがとうございました。次回もどうぞ、ごゆるりとお楽しみくださいね。それでは、貴方様に幸福がありますように。ご機嫌用よう!

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